湯婆(ゆたんぽ)・懐中湯婆(かいちゅうゆたんぽ)
ブリキや陶、ゴムなどでできていて、寝しなに熱湯を入れ、布でくるんで足許に入れる暖房器具で、火の心配のないところから、年寄りや病人、子供用に使いました。 朝、この湯婆のお湯で顔を洗えることが、子供には楽しみでした。 なぜ、“愛国”なのか、太平洋戦争時代にはブリキ製の「愛国湯婆」が出回っていました。 湯婆はもともとは「たんぽ」と読み、酒を温めるのに使う真鍮や錫製の容器「銚釐(ちろり)」もこの字を書いて「たんぽ」と読みます。
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