冬され(ふゆされ)・冬ざるる(ふゆざるる)
もともとは「ふゆさる」(冬になる)の意からきた言葉です。 「さる」は「去る」ではなく移動や経過を表すので「冬が来る」くらいの意味です。 ところが「冬ざれ」と使う場合には、「曝る(ざる)」(日光や風雨にさらされる)の意味が加わって、冬に荒涼たる景色の形容となります。 ですから俳諧も、初冬の季語ではなく、三冬(初冬、仲冬、晩冬)に通じる季語として扱っています。
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