枯木立(かれこだち)・寒林(かんりん)
夏木立の精気旺盛なさまとは逆に、冬木立には荒寥感が漂います。 世阿弥も『五音曲条々』の中で「花の春、葉の秋をへて、霜にせめられ雪にむもれて、葉おち枝変じたる冬木立、さながら哀傷望憶の気色深し」と書きます。 この一文は、能の音曲の姿体風趣を樹木に譬えて言った思いですが、冬木立の姿に強い普遍のイメージを付与しています。
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