波の華(なみのはな)
冬型の気圧配置となり、季節風の吹きつける厳寒の頃、奥能登の外浦海岸や越前海岸の岩場で見られる現象で、岩で砕けた波の白い泡が、花の群がり咲いたように見えるところから、波の花の名があります。 古くから「波花」の歌語があって『古今集』にも、「草も木も色かはれどもわたつうみの浪の花にぞ秋なかりける」の歌を収めているところをみると、随所で秋から見られたのかもしれません。 女房詞で「波の花」と言えば塩のことを言います。
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