冬の園(ふゆのその)・寒園(かんえん)・冬庭(ふゆにわ)・枯庭(かれにわ)・庭枯るる(にわかるる)
晩秋まであれほど庭に彩りを添えていた木々も草花も枯れ、訪れる人もいなく庭園内はひっそりしています。 そんな中で初冬なら、山茶花(さざんか)や石蕗(つわぶき)の花がわずかに残り、仲冬なら寒椿や緋寒桜がひそやかな色を湛えているに過ぎません。 鶯の笹鳴きや鵙の鋭声が聞こえるほかは、まさに静寂の世界です。
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