冬籠と言っても、世と隔絶して籠ることではなく、寒さや雪のため家に引き籠りがちになるということでしょう。 とは言え、雪の多い地方ですと、雪下ろしと雪掻き以外は家に籠りがちですから、まさに冬籠の実感があります。 もともと冬籠とは、動植物が活動を停止することでしたから冬眠に近い語感でした。 同じ発音の「冬木成」も、冬籠と同義とされますが、冬の間に葉を落とした木が芽を出す意もあり、芽を張るところから、「春」に掛かる枕詞としても使われます。
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