空っ風(からっかぜ)
日本海に雪を降らせた季節風は、山脈を越えて乾いた風となり吹き下がります。 特に関東でこう呼ばれますが、赤城颪で知られる上州(群馬)の名物は、「かかあ天下に空っ風」となっています。 「かかあ天下」の方は、当地では、働き者で「かかあ天下一」と自負しますが、いったんこの風が吹き始めると砂塵を巻き上げ家の中はもとより漬物の樽の中まで砂が入ります。 この風も「空風と日傭いは日暮れまで」の諺通り、夕方にはぴたりと止み、底冷えの夜となります。
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