仙寥(せんりょう)・草珊瑚(くささんご)・実千両(みせんりょう)
その名前の豪勢さで、万両とともに正月の花材として欠かせません。 古くは千両より仙寥で表記されていて、『抛入花伝書』(1684年)では、葉が蓼に似ているとして仙寥をとり、『花壇地錦抄』(1695年)でも仙寥の表記をしています。 千両の名が出るのは江戸も後期で、藪柑子科の唐橘の異名「百両金」にまさる意味で付けられたと言いますから、江戸っ子の気概が読めます。 草珊瑚も異名ですが、これも贅沢な名前です。
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