麦を蒔く(むぎをまく)
十月から十一月にかけて行いますが、小麦は少し早めに、大麦はやや遅れて蒔きます。 一人が畝(うね)を立て、もう一人が種を蒔いていきますが、かつては夫婦で行う光景をよく見かけたものです。 この作業が終わると、農家には長い農閑期(のうかんき)がやってきます。 米余りの昨今は大麦の需要もなくなり、小麦は輸入に頼るため、農村地帯から麦蒔も麦踏みも、麦秋までもが、ほとんど姿を消してしまいました。
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