地に落ちた木の葉が、長い時をかけて朽ちたものを言います。 また、池などの水底に層をなしてたまっていることもあり、朽葉色と言えば赤みを帯びた黄色の色名です。 襲(かさね)の色目では、表が赤みがかった茶色で、裏が黄色、秋に用いることになっています。 天竺浪人こと平賀源内作の談義本「根無草(ねなしぐさ)」に出てくる「朽葉衣(くちばころも)に世をのがれたる人あり」の朽葉衣は、朽葉の綴(つづ)った雨露をしのぐ具で、主に仙人が着ることになっています。
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