小六月(ころくがつ)・小春日(こはるび)・小春日和(こはるびより)・小春空(こはるぞら)・小春凪(こはるなぎ)
陰暦十月の異称が小春ですから、陽暦ではほぼ十一月の暖かい日を指します。
気圧配置が西高東低となり冷たい北風が吹きますが、翌日には大陸高気圧は移動性となり、風も弱まって小春日和となります。
「小六月」は冬でありながら汗ばむ陽気のことで、「小」は接頭語ですから、六月の陽気に準ずる、くらいの意でしょう。
同じ現象は世界中にあって、北米ではインディアン・サマーと、欧州では老夫婦の夏とか翡翠(かわせみ)の日と、英国では聖者の名前をもらって、聖マルチンの夏、聖リュークの夏などと呼んでいます。