季語について


十一月の季語

秋寂ぶ
(あきさぶ)
秋の霜
(あきのしも)
釣瓶落し
(つるべおとし)
冷まじ
(すさまじ)
枯草の露
(かれくさのつゆ)
柳散る
(やなぎちる)
熊の架
(くまのたな)
蛙穴に入る
(かわずあなにいる)
立冬
(りっとう)
小春
(こはる)
冬めく
(ふゆめく)
冬日和
(ふゆびより)
小雪
(しょうせつ)
冬旱
(ふゆひでり)

(こがらし)
名の木枯る
(なのきかる)
霜枯
(しもがれ)
枯葉
(かれは)
朽葉
(くちば)
木の葉髪
(このはがみ)
冬紅葉
(ふゆもみじ)
帰り花
(かえりばな)
室咲
(むろざき)
茶の花
(ちゃのはな)
冬の鳥
(ふゆのとり)
七五三
(しちごさん)
酉の市
(とりのいち)
冬構
(ふゆがまえ)
敷松葉
(しきまつば)
冬耕
(とうこう)
麦蒔
(むぎまき)
葛湯
(くずゆ)
生姜湯
(しょうがゆ)
大根
(だいこん)
冬菜
(ふゆな)

■小春(こはる)

小六月(ころくがつ)・小春日(こはるび)・小春日和(こはるびより)・小春空(こはるぞら)・小春凪(こはるなぎ)

陰暦十月の異称が小春ですから、陽暦ではほぼ十一月の暖かい日を指します。
気圧配置が西高東低となり冷たい北風が吹きますが、翌日には大陸高気圧は移動性となり、風も弱まって小春日和となります。
「小六月」は冬でありながら汗ばむ陽気のことで、「小」は接頭語ですから、六月の陽気に準ずる、くらいの意でしょう。
同じ現象は世界中にあって、北米ではインディアン・サマーと、欧州では老夫婦の夏とか翡翠(かわせみ)の日と、英国では聖者の名前をもらって、聖マルチンの夏、聖リュークの夏などと呼んでいます。


季語のページへ戻る