寒禽(かんきん)・かじけ鳥(かじけどり)
鳥達が盛んに活動するのは、春から秋にかけての期間で、その間に巣をかけ、卵を産み、雛を育て、渡りをします。 ところが餌も少ない冬は、体力を温存し、蓄積し、春の渡りに備える期間に当たります。 「かじけ鳥」に感じを当てますと「悴(かじ)け鳥」ですから、寒さに悴んでいる鳥を連想しがちですが、「悴く」には、その他に萎(しぼ)む、衰えるの意味もありますから、人間の目の冬の鳥の行動がそう映ったということになります。
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