季語について


十一月の季語

秋寂ぶ
(あきさぶ)
秋の霜
(あきのしも)
釣瓶落し
(つるべおとし)
冷まじ
(すさまじ)
枯草の露
(かれくさのつゆ)
柳散る
(やなぎちる)
熊の架
(くまのたな)
蛙穴に入る
(かわずあなにいる)
立冬
(りっとう)
小春
(こはる)
冬めく
(ふゆめく)
冬日和
(ふゆびより)
小雪
(しょうせつ)
冬旱
(ふゆひでり)

(こがらし)
名の木枯る
(なのきかる)
霜枯
(しもがれ)
枯葉
(かれは)
朽葉
(くちば)
木の葉髪
(このはがみ)
冬紅葉
(ふゆもみじ)
帰り花
(かえりばな)
室咲
(むろざき)
茶の花
(ちゃのはな)
冬の鳥
(ふゆのとり)
七五三
(しちごさん)
酉の市
(とりのいち)
冬構
(ふゆがまえ)
敷松葉
(しきまつば)
冬耕
(とうこう)
麦蒔
(むぎまき)
葛湯
(くずゆ)
生姜湯
(しょうがゆ)
大根
(だいこん)
冬菜
(ふゆな)

■冬の鳥(ふゆのとり)

寒禽(かんきん)・かじけ鳥(かじけどり)

鳥達が盛んに活動するのは、春から秋にかけての期間で、その間に巣をかけ、卵を産み、雛を育て、渡りをします。
ところが餌も少ない冬は、体力を温存し、蓄積し、春の渡りに備える期間に当たります。
「かじけ鳥」に感じを当てますと「悴(かじ)け鳥」ですから、寒さに悴んでいる鳥を連想しがちですが、「悴く」には、その他に萎(しぼ)む、衰えるの意味もありますから、人間の目の冬の鳥の行動がそう映ったということになります。


季語のページへ戻る