髪の毛は季節にかかわりなく抜け落ちるものですが、なかでも秋から冬にかけてそれが多いので、折りからの木の葉の落葉になぞらえたのでしょう。 江戸時代の方言や俗語などを集めた「俚言集覧(りげんしゅうらん)」にも、「十月の木葉髪十月木葉の零(おち)る頃頭髪もぬけるを云」と出てきます。 十月は陰暦ですが、髪が薄くなり始めた人にはわびしい季語です。
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