熊栗架を掻く(くまくりだなをかく)・熊の栗棚(くまのくりだな)・栗棚(くりだな)
月輪熊は木登りが上手ですから、栗の季節になるとこの木に登り、好物の栗を食べます。 周りの枝を前肢で手元に引き寄せて栗を取るので、熊のいた場所が棚状になり、これを熊の架と呼んでいます。 熊の臥所と見る説もありますが、晩春から夏にかけて蚊や蚋の害を避けて木の登るからのようです。 熊は栗のほか団栗などの木の実を手当たり次第に食べ、冬眠に入ります。 北海道に棲む羆の方は、木登り下手で知られます。
季語のページへ戻る