季語について


十一月の季語

秋寂ぶ
(あきさぶ)
秋の霜
(あきのしも)
釣瓶落し
(つるべおとし)
冷まじ
(すさまじ)
枯草の露
(かれくさのつゆ)
柳散る
(やなぎちる)
熊の架
(くまのたな)
蛙穴に入る
(かわずあなにいる)
立冬
(りっとう)
小春
(こはる)
冬めく
(ふゆめく)
冬日和
(ふゆびより)
小雪
(しょうせつ)
冬旱
(ふゆひでり)

(こがらし)
名の木枯る
(なのきかる)
霜枯
(しもがれ)
枯葉
(かれは)
朽葉
(くちば)
木の葉髪
(このはがみ)
冬紅葉
(ふゆもみじ)
帰り花
(かえりばな)
室咲
(むろざき)
茶の花
(ちゃのはな)
冬の鳥
(ふゆのとり)
七五三
(しちごさん)
酉の市
(とりのいち)
冬構
(ふゆがまえ)
敷松葉
(しきまつば)
冬耕
(とうこう)
麦蒔
(むぎまき)
葛湯
(くずゆ)
生姜湯
(しょうがゆ)
大根
(だいこん)
冬菜
(ふゆな)

■熊の架(くまのたな)

熊栗架を掻く(くまくりだなをかく)・熊の栗棚(くまのくりだな)・栗棚(くりだな)

月輪熊は木登りが上手ですから、栗の季節になるとこの木に登り、好物の栗を食べます。
周りの枝を前肢で手元に引き寄せて栗を取るので、熊のいた場所が棚状になり、これを熊の架と呼んでいます。
熊の臥所と見る説もありますが、晩春から夏にかけて蚊や蚋の害を避けて木の登るからのようです。
熊は栗のほか団栗などの木の実を手当たり次第に食べ、冬眠に入ります。
北海道に棲む羆の方は、木登り下手で知られます。


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