冬浅しは、どちらかと言うと大掴(おおづか)みな初冬の感覚ですが、冬めくは、満目の景も、日常の起居に感ずる寒暖にも、どこか冬らしさを感知することですから、具体的な季語です。 「冬めく」には、秋のうちに感じる冬の予感と、冬になってから感じる、冬らしくなったという実感の両義がありますが、歳時記では、春、夏、秋ともに後者の意味に定着しています。
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