霜の降りた朝などは木の葉も草々もいっぺんに黒ずんで枯れていきます。 これも冬枯の季語の範囲ですが、霜枯の方は原因と結果が明確です。 甘藷(さつまいも)などの野菜類も、この霜にあうと霜げるため、あらかじめ穴の中などに貯蔵します。 畑の野菜や花は、藁(わら)や油紙などの霜除(よ)けで覆います。 「霜枯」は他に、木の葉は霜のため枯れる時節から転じて、冬の寒い時も指しますし、さらに発展して、景気な悪いさまにも使います。
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