この風が吹き出すと、冬の到来を実感します。 源俊頼の歌論書「俊頼髄脳(としよりずいのう)」には、「こがらしといへる風あり、冬の初めに木の葉を吹き散らす風なり」と定義されていますから、「木枯為(こがれし)」「木嵐(こがらし)」の語源説もうなずけます。 いったんこの季節風が吹き始めると、日本全土が冬の様相を深めます。 「凩の果はありけり海の音」などの凩の名句を成した池西言水(ごんすい)の異名は「凩の言水」です。
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