秋なすび(あきなすび)
秋になってから採れる茄子は、形は小さいけれど種がなく、皮が引き緊まっていて、特に漬物によいとされます。 ですから「秋茄子は嫁に食わすな」を嫁いびりの諺(ことわざ)ととっていますが、逆説もあります。 「種がない」を「子種」ととって、子どもが生まれなくては困る姑(しゅうとめ)の心遣いとする説です。 また、物の本には「秋に至りて毒最甚し」とあることから、嫁をいたわる老婆心説まであります。
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