秋空(あきぞら)・秋天(しゅうてん)・旻天(びんてん)・秋旻(しゅうびん)
朧のイメージに支配される春の空と違い、秋の空には透明感があります。
これを空気の乾湿の違いで説明してしまえば、味も素っ気もなくなります。
夏の終わりから始まる長雨、秋霖(しゅうりん)が終わるとこの季節がやってきて、やや色付いた遠くの山脈(やまなみ)の輪郭も明確に見え始めます。
困ったことに秋の空は「男心(女心)と秋の空」のように変わり易さの例としても使われます。
「秋の空は七度半(ななたびはん)変わる」は秋の天候の変わり易さそのものを言った譬えです。