露の白玉(つゆのしらたま)・露の珠(つゆのたま)
結んだ露を玉に見立てた季語で、西行の「露の玉はきゆれば又もあるものをたのみもなきは我身なりけり」のように、古歌にも随分と詠まれました。 「玉」は形そのものに違いありませんが、古くから日本人は美称としてとらえ、玉葛(たまかずら)や玉櫛(たまぐし)、玉霰(たまあられ)などの言葉を生み出してきましたし、古くは日本のを玉垣内(たまかきのうち)つ国の美称で呼んだ時代もありました。 草や木の葉に結ぶ露に、殊更意を込めた思いの伝わる言葉と言えます。
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