元日草(がんじつそう)
福寿草を元日に飾る風習は江戸時代の初期からで、松江重頼の俳書『毛吹草』にも、元日草の名で出てきます。 江戸の後期には栽培が流行し、品種改良も進んで、花色の多様さだけでなく、八重咲き、段咲き、大輪、細咲き、希咲き、絞り、瞿麦咲き、葉替りといった具合に花の姿、咲き方にも工夫が凝らされ、126もの品種が生み出されました。 「鬼が皆帰ると開く福寿草」(柳多留)と川柳に詠まれた“鬼”は、大晦日の夜まで追い回した借金取りのことです。
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