麦を踏む(むぎをふむ)
麦は寒さに強く冬の間でも徒長するので、それを抑えてやる必要があります。 また霜柱で根が浮くこともありますから、麦の株の間に土を入れ麦踏をします。 麦を傷めるので、底のやわらかい履物がかなっていましたし、子どもの重さがちょうどよいので、もっぱら子どもが駆り出されました。 早春とはいえまだ風が冷たいのと、単調な作業で、子どもには辛い作業でした。 耕しの始まる前の、農村の当たり前の風景でした。
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