春一(はるいち)・春二番(はるにばん)・春三番(はるさんばん)・春四番(はるよんばん)
風の呼び名には、漁師や農民が言いならわしたものが多いのですが、春一番は壱岐や能登・志摩以西の漁師たちが使っていました。
日本海低気圧によって吹く風で、漁の海難だけでなく、フェーン現象による火災、雪崩、雪解洪水につながる風をもたらします。
立春前に吹いて春の近いことを告げることもあれば、四月上旬には春嵐ともなる春三、四番が吹くこともあります。
春一番で木の芽がゆるみ、春二番で花が咲き始める、まさに春を告げる風です。
戦後、マスコミがしばしば使ったところから、なじみの風となりました。