春隣る(はるとなる)・春を隣(はるをとなり)
歳時記では、一般的には「春近し」に括って扱われます。 しかし、春近しにはない空間的な春との距離が見えますし、春隣ると動詞にした場合は、「ある状況への近似」が見えてきます。 「老は斎藤が髭にちかより、年は諸葛が齢に隣る」(『風俗文選』)の「隣る」の使い方も取り込めば、冬にして既に春の雰囲気の漂う様子をも感じ取れましょう。
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