冬の梅(ふゆのうめ)・寒紅梅(かんこうばい)・冬至梅(とうじばい)
梅と言えば、今では春の季と決まっていますが、『万葉集』や『古今集』の時代には、「冬木の梅」や「雪中の梅」の歌も見られました。
早咲きの梅の中でも寒中に咲くのが寒梅で、『唐詩選』の王維の詩にも、「寒梅の発くを見、復た帰鳥の声を聞く」などと出てきます。
また、古歌に「年のうちの梅」とか、「年のこなたの梅」と詠まれますが、これも寒梅です。
寒紅梅は梅の一品種で、寒中に咲く八重の梅です。
冬至梅も梅の一品種ですが、名の戸通り冬至の頃白い花を付けます。