季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■初鰹(はつがつお)

初松魚(はつがつお)

黒潮に乗って北上してくる鰹は、三月ごろし四国沖に、四月は紀州沖に、青葉の五月になると関東近海に回遊してきます。
「褞袍質(どてらしち)に置いても初鰹」の諺は、その到来を待っていた昔の庶民の気風(きっぷ)を言い当てています。
皿鉢料理で知られる土佐で獲れる鰹は、脂味が弱くかえって鰹節に向いていますが、相模灘沖に差しかかるころが脂がのり一番美味とされます。
とは言うものの、下の肥えた現代人は、三陸沖からはるか沖合いを戻ってくる秋の鰹の方が、腹に太い脂を巻いていておいしいと、ひたすら「戻り鰹」を待つ通人もいます。


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