季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■田植(たうえ)

田植女(たうえめ)・田植歌(たうえうた)・田植笠(たうえがさ)・田植時(たうえどき)・田植組(たうえぐみ)・田植酒(たうえざけ)

田植にかかる労力は大変なものですから、かつては数軒の農家が互いに協力し合う「結い(ゆい)」を組んだり、早乙女(さおとめ)を雇い入れてしのいできました。
田に水縄を引いて植える正条(せいじょう)植えは明治の中ごろから普及、田植歌に合わせて植えていきます。
さらに田植定規(じょうぎ)が出たことで、植え方も、後ろにしざる方法から、前に進む方法に変わりました。
機械が寸分の狂いもなく植えていく今の田植からは想像もできない重労働でした。
それだけに、植えた苗が一面にそよぐ光景が、農家にとっても最高の至福の時だったようです。


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