薔薇(そうび)・しょうび・薔薇香る(ばらかおる)・薔薇切る(ばらきる)・薔薇散る(ばらちる)・薔薇園(ばらえん)
中国から渡来した薔薇は、『万葉集』にその例が見られますから、相当古いなじみになります。
「ばら」は「うばら」の転で、漢字を当てると「棘」や「荊」になり、薔薇や枳殻(からたち)などとげのある植物の総称です。
その意味では「そうび」の呼び名の方が正確かもしれません。
園芸種の薔薇は600種もあり、夏咲きが圧倒的に多いのですが、春秋咲きや四季咲きもあって通年楽しめます。
重ねの色目「そうび」は、表が紅、裏は紫で、夏に用いる色目です。