夏椿(なつつばき)・さらの花(さらのはな)
木肌がインド産の沙羅樹(さらじゅ(しゃらじゅとも))に似ているところから沙羅の名はもらいましたが、実は別種のため、植物学上は花の形から夏椿と呼んでいます。 沙羅樹は建築用のラワン材ですが、釈尊の涅槃(ねはん)の折、二本の木が一本になる沙羅双樹の伝説があり、それにあやかった日本の沙羅の花にも、そんな神聖さが及んでいることは確かです。 本物の沙羅樹の方は、気候、風土の違う日本では、まず見られない木ということになっています。
季語のページへ戻る