季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■上簇(じょうぞく)

蚕の上簇(このあがり)・上簇祝(あがりいわい)・上簇団子(あがりだんご)・蚕簿(まぶし)

養蚕は農家の現金収入の大きな源でしたが、手間暇がかかります。
蚕は微妙な虫ですから、水気や素手で触ることを嫌い、室温も一定に保たなくてはなりません。
眠(みん)という脱皮のための桑を食わない時期を四回経て、五齢目に入ると猛烈に桑を食い、体が透明になってきます。
この時期が上簇(あがり)ですから、藁でこしらえた蚕簿から繭を取り出すのが繭挽きで、これが済むと出荷できますし、養蚕農家の安息の日もやってきます。


季語のページへ戻る