季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■若緑(わかみどり)

緑立つ(みどりたつ)・若松(わかまつ)・初緑(はつみどり)・松の芯(まつのしん)・松の緑(まつのみどり)

月ごろ待つの枝の先に蝋燭でもたてたような芯が立ちますが、この新芽が若緑です。
緑に勢いがありますので緑立つの表現もありますが、新芽が伸びすぎると松の木が弱るので、これを摘みます。
暮れの松の手入れとともに、緑摘む作業はのどかな風景です。
松は樹齢が長いところから、紙の降臨する木(依代:よりしろ)としてあがめられてもきましたので、正月の子の日に野に出て小松を罪、宴を催す風習がありました。
これが子の日の宴(えん)で、小松のことを子日草(ねのひぐさ)、小松で箒をつくることを小松引(こまつびき)とも言いました。
これなどは待つの霊性を信じての行事です。


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