緑立つ(みどりたつ)・若松(わかまつ)・初緑(はつみどり)・松の芯(まつのしん)・松の緑(まつのみどり)
月ごろ待つの枝の先に蝋燭でもたてたような芯が立ちますが、この新芽が若緑です。
緑に勢いがありますので緑立つの表現もありますが、新芽が伸びすぎると松の木が弱るので、これを摘みます。
暮れの松の手入れとともに、緑摘む作業はのどかな風景です。
松は樹齢が長いところから、紙の降臨する木(依代:よりしろ)としてあがめられてもきましたので、正月の子の日に野に出て小松を罪、宴を催す風習がありました。
これが子の日の宴(えん)で、小松のことを子日草(ねのひぐさ)、小松で箒をつくることを小松引(こまつびき)とも言いました。
これなどは待つの霊性を信じての行事です。