和清の天(わせいのてん)
陰暦四月(陽暦五月ごろ)の、気候の穏やかなころを清和と言い、陰暦の四月の異名を清和月と言いますが、言い得て妙です。 中国の唐の白居易(はくきょい)の詩文集『白氏文集(はくしもんじゅう)』にも「四月ノ天気ハ和シテ且ツ清シ」とでてきますが、これもごく初旬で、陰暦の卯月(うづき)のこの月は、このあと梅雨の洗礼を受けることになります。 和清の天は、古俳諧(こはいかい)の季題として用いられたものです。
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