走り茶(はしりちゃ)・古茶(こちゃ)・陣茶(ひねちゃ)・茶詰(ちゃつめ)
十八夜を過ぎると街中に「新茶入荷」の幟(のぼり)が目立ちます。
「走り」を大切にしてきた日本人にとって、新酒や新蕎麦などとともにたまらない季節の到来です。
このときから、それまでのお茶は古茶としいて扱われます。
茶道で使うお茶は、精製した茶を茶壷に詰めて封印し、晩秋から初冬のころ壷の口を切り、臼で挽いて抹茶にします。
これが口切ですが、季節を待たずに暑中に風を切ると夏切茶(なつぎりちゃ)と言われます。
色は鮮やかですが、熟成が足りない分渋みが強いのが特徴です。