季語について


五月の季語

清和
(せいわ)
風薫る
(かぜかおる)
葉桜
(はざくら)
八十八夜
(はちじゅはちや)
新茶
(しんちゃ)
新樹
(しんじゅ)
若緑
(わかみどり)
新緑
(しんりょく)
端午
(たんご)
菖蒲葺く
(しょうぶふく)

(ふじ)
立夏
(りっか)
夏めく
(なつめく)
卯の花腐し
(うのはなくたし)
麦の秋
(むぎのあき)
小満
(しょうまん)
青嵐
(あおあらし)
万緑
(ばんりょく)
時鳥
(ほととぎす)
あやめ 薔薇
(ばら)
沙羅の花
(しゃらのはな)
田植
(たうえ)
早乙女
(さおとめ)
麦刈
(むぎかり)
上簇
(じょうぞく)
更衣
(ころもがえ)
生布
(きぬの)
蚕豆
(そらまめ)
初鰹
(はつがつお)

■早乙女(さおとめ)

そうとめ・五月女(さつきめ)・五月乙女(さつきおとめ)・早女房(さにょうぼう)・植女(うえめ)・早乙女宿(さおとめやど)

かつては、単衣(ひとえ)の紺絣(こんがすり)に手甲(てっこう)、脚絆(きゃはん)、赤い帯に、これまた赤の襷(たすき)、頭には菅笠(すげがさ)が、早乙女の定番でした。
農家の互助組織「結い」の手間で間に合わない場合は、出稼ぎの早乙女を使い、その人たちの泊る早乙女宿もあったくらいです。
早乙女の「さ」は田にかかわる言葉で、五月(さつき)や早苗(さなえ)、田植を終えた後の宴、早苗饗(さなぶり)の「さ」と同じ意味を持ちます。
ですから早乙女は、田の神に奉仕する神聖な少女の意味でしたが、50、60の女性でも、この日ばかりは早乙女と呼ばれています。


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