夏兆す(なつきざす)
夏目国は、春なのに、どこか夏らしくなった意と、夏になって気候、風物がそれらしくなったの両義がありますが、歳時記では後者の意ととって夏の季語としています。 同じ時節季語「夏浅し」にはどこか知覚的な機関がありますが、「夏めく」には、感覚的な季感が伴います。 昨日に比べて少し汗ばむとか、心なしか夏の日差しを感じる―といった認識が夏めくなのかもしれません。
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