夕端居(ゆうはしい)
室内の暑さをのがれ、日のかげった縁側や窓辺に寄り、涼をもとめながら寛ぐ様子を端居と言います。 所在ない時間を過ごすわけですから、日常の起居の中で見えなかったものに気付くことがあります。 横井也有の『鶉衣』には、「今宵一把の杉の葉をたいて、端居をここちよくせんとすれば」と出てきますが、ある年齢に達した人でないと堪能できない、至福の時間なのかもしれません。
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