海霧(うみぎり)・海霧(かいむ)・ガス
北海道の根室や釧路で霧笛でも聞こうものなら旅情も掻き立てられますが、漁業関係者や地元の人にとっては。 ありがたくもないものの代表がガスと呼ばれる海霧です。 六月から八月頃に発生する濃霧で、北海道の千島海域からベーリング海、オホーツク海の広い範囲で見られます。 とくにこの時期は北洋漁業の最盛期ですから、海難が案じられ、漁師仲間の間で、「時化は極楽、濃霧は地獄」と言います。 時化ならば漁を休めるから極楽なのでしょう。
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