翠陰(すいいん)
夏の木陰に椅子やテーブルを持ち出して涼をとることはぜいたくの一つです。 木々を渡る葉騒や蝉の声を聞き、足元の叢から漂う草の匂いに、しばし時を忘れます。 緑陰は漢語ですがどこかバター臭くあり、その点、翠陰の方が日本的な言葉らしく見えます。 大正期以降に使われるようになった季語です。
季語のページへ戻る