涓滴(けんてき)・山滴り(やましたたり)・巖滴り(いわしたたり)・苔滴り(こけしたたり)
岩の間から苔や草を伝って落ちるのが滴りです。 掌にたまるまでに時間もかかりますが、一服の涼味になります。 同じ夏の季語「山滴る」も、そんな風景を思い浮かべると、一層豊かに使えます。 涓滴の「涓」は小さいことを表す意で、滴りにぴったりですが、病院で馴染みの点滴の方は、「点滴石を穿つ」のように用い、主に雨垂れに使います。 近世の初期までは、「したたり」ではなく、「しただり」と発音していたようです。
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