青田風(あおたかぜ)・青田波(あおたなみ)・青田道(あおたみち)・青田時(あおたどき)・青田売(あおたうり)
田の草取りもすみ、稲の分蘖が盛んになってくると、水面が見えないほどの背丈に稲は伸びます。
田植えの遅かったころは土用前後がそんな時期でしたが、田植えの早まった現在は、梅雨のさなかがちょうど青田に当たります。
「八十八回(米の字)」手間のかかる稲作の作業もほぼ半ばです。
田の面を渡って吹いてくる青田風に農民はホッとできる一瞬です。
貧しい農家が米穀商人に田を売る青田売もこの時節でした。