季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■社日(しゃにち)

社日(しゃじつ)・春社(しゅんしゃ)・社日様(しゃにちさま)・社日詣(しゃにちもうで)・社翁の雨(しゃおうのあめ)・社燕(しゃえん)

「社」は、中国では土地の神の意ですから、土地の神を祭って農事の無事を祈る日で、春と秋の2回行われ、それぞれ春社、秋社と呼び、単に社日と言えば春のものを指します。
春は豊作の予祝の、秋は収穫への感謝の意を込めます。
春分または秋分にもっとも近い戊の日に行いますが、中国から伝わってのち、土地土地の農神の祭りと習合していますが、大方は、春の社日は田の神が里に下りる日であり、秋の社日は田の神が帰って行く日と考えられています。
燕が春に来、秋に去るので、この日を社燕と言いますし、中国ではこの日不思議と雨が降るので社翁の雨なる言葉も生まれました。
また、社日の日に酒を飲むと聾が治るとも言われるので、治聾酒と称してこの日に酒を飲みますが、左党にはいい口実になります。


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