季語について


三月の季語

啓蟄
(けいちつ)
春雷
(しゅんらい)
春の風
(はるのかぜ)
春塵
(しゅんじん)
山笑う
(やまわらう)
春の雪
(はるのゆき)
雪崩
(なだれ)
雪の果
(ゆきのはて)
春光
(しゅんこう)
春の土
(はるのつち)
水温む
(みずぬるむ)
水草生う
(みずくさおう)
紫雲英
(げんげ)
木の芽
(このめ)
桃の花
(もものはな)
椿
(つばき)
鳥帰る
(とりかえる)

(つばめ)
田打
(たうち)
種蒔
(たねまき)
剪定
(せんてい)
桃の節句
(もものせっく)
お水取
(おみずとり)
春分
(しゅんぶん)
社日
(しゃにち)
彼岸
(ひがん)

(にしん)
菜の花
(なのはな)
摘草
(つみくさ)

■種蒔(たねまき)

種おろす(たねおろす)・すじ蒔き(すじまき)・籾蒔く(もみまく)・籾おろす(もみおろす)・種蒔桜(たねまきざくら)

種蒔といえば、籾種を苗代に蒔くことで、春の彼岸から八十八夜前後にかけて行われます。
籾種を塩水に入れ、浮いた悪い籾を取り除き(種選)、蒔く前に籾の俵を池(種池)や川、井戸(種井)に浸けてから蒔きます。
農業は自然に左右されますから、種蒔も自然の営みに合わせて行う地方が多く、秋田や岩手では、県境にそびえる駒ケ岳の残雪の白馬の形で決めていますし、長野・北アルプスの爺ヶ岳では「種蒔きじいさん」の出現によって始めます。
また、東北地方では、春に先がけて咲く辛夷を種蒔桜と呼び、この開花を種蒔の目安としています。
島根県では、この辛夷を山木蓮と言い、この花が咲いたら籾蒔をし、散ったら田植えをする、という伝えが残っています。


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