春埃(はるぼこり)・春の塵(はるのちり)・馬糞風(ばふんかぜ)
春になって地表が乾きはじめると、やたらに塵や埃が舞い始めます。
「春一番」とか「春疾風」といった強い風が吹くこともありますが、春の光が明るいせいか一層目立つのかもしれません。
とくに関東ローム層に覆われた東京近辺では目立ちます。
かつての運搬手段だった荷馬車の時代は、道路に残された馬糞が乾き、これが風に吹かれる「馬糞風」が街に吹き荒れたものです。
時期は大分ずれますが、北海道の街でも、雪や氷が解けたあとの馬糞風がよく見られました。