春田打(はるたうち)・田を打つ(たをうつ)・田を返す(たをかえす)・田起し(たおこし)・田返し(たがえし)・田を鋤く(たをすく)・田掻(たがき)
田植えに備えて、鋤で田を打ち返すことを田打と呼んでいましたが、牛馬に引かせる唐鋤が入ってきてからは、田起し、田返しの趣が強くなり、さらに近年は省力化のため、田に機会が使われ、農村の春の風景は一変しました。
とはいえ、山田や小さく区割りされた田では、まだ人手に頼らざるを得ず、田打のころの面影をとどめています。
田返しを古くは耕しと書き、俳諧式目書の『御傘』には「田をかへすは春也」と定めています。