雅楽の曲名で、演奏に際しては、「秋の野に萩、女郎花(おんなえし)、風に吹くべきや」が楽師の秘伝と言われます。 ただ奏される時が秋とは限らないので、秋の季題としては疑問の意見もあります。 謡曲『高砂』の終わりにもこの語が使われ、「秋」が「終」に、「楽」が「落」に通じるので、謡や歌舞伎、人形浄瑠璃、相撲などの興行の最終日のことを言います。 しかし歌舞伎ではもともと、秋の名残りの興行「顔見世」の最終日のみを千秋楽と言ったので、晩秋の季語としても差しつかえないはずです。
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