夜半の秋(よわのあき)・秋夜(しゅうや)
かっては夜を宵と夜中、明時の三つの時間帯に分け、さらに宵を夕、暮、晩(夜の初め)、夜、初夜(今の午後8時頃)、三更(今の午後11時から午前1時頃)と表記し、『万葉集』などもこの法則に添って歌が作られていました。 しかし今の語感は日没後の闇を漠然と言いますから、秋の夜と言えば、日暮からの時間を指し、虫の音も聞こえ、吹き込む風に心なしか「やや寒」を感じる風情です。 夜半の秋となると、もう少し寂寥感が募ります。
季語のページへ戻る