銀杏は中国の原産で、日本へは鎌倉時代に渡来し、神社、仏閣に盛んに植えられましたが、丈夫なのと、新芽、黄葉の美しさから、現代では街路樹としてあちこちに植えられています。 古来、柞葉の「はは」に対して「ちち」の実の乳の木として詩歌に詠まれ、秋の黄葉に続く落葉の様子も讃えられてきました。 この葉が散る際、強い銀杏の匂いがするのも特徴です。 旧仮名遣いで「いてふ」と書きますが、本来は、「いちやう」が正しい表記です。
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