角伐(つのきり)・鹿寄せ(しかよせ)・鹿釣り(しかつり)
十月から十一月にかけて鹿は、交尾期に入りますので、牡鹿は猛々しくなります。
そのため観光客が被害を受けたり、公園の樹木が傷つけられるので、奈良の春日大社では、毎年鹿の角切りを行います。
柵の中に鹿を誘い込み、勢子が追いまわして捕え、神官が鋸で切り落とします。
この儀式は観光化され、十月中の日曜、祝日全てが充てられます。
子の角は払い下げられ箸などの角細工に用いられます。
切らなければ角は、春に自然に落ち、初夏のころ皮をかぶった袋角が生えてきます。