紅葉見(もみじみ)・観楓(かんぷう)・紅葉酒(もみじざけ)・紅葉茶屋(もみじじゃや)・紅葉舟(もみじぶね)・紅葉焚く(もみじたく)
紅葉を求めて山に入ることが紅葉狩ですが、これが敷衍して、北海道では今でも観楓会と称して炊事遠足を行います。
東北の芋煮会に似た習慣です。
江戸時代には紅葉の名所が固定し、江戸では真間山弘法寺、紅葉大権現(向島)、目黒不動尊などが名所でした。
謡の「紅葉狩」(観世信光作)は、平維茂一行が山中に入り、紅葉狩をしている女房の一団、実は鬼女を退治する話ですが、三橋鷹女の作品「この樹登らば鬼女となるべし紅葉」も、そんな物語が下敷きになっていそうです。
紅葉焚くは、白楽天の有名な詩句「林間に酒を煖めて紅葉を焚く」から出た季語です。