身に沁む(みにしむ)
「身に入む」には、抽象的な、骨身にしみる、しみじみと身に感じる、痛切に感じる、の表現とし、具象的な、寒さや冷気を身に感じる、とする二つの使い方があります。 和歌の世界は「もののあはれ」とともに前者を取り込んで、「哀れ」の調べをこしらえてきました。 これに対して俳諧では、秋の寒さや冷気と言った具象面で、この季語を扱うことが多いようですから、秋も晩秋の季語と言えます。
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